1999 Fiscal Year Annual Research Report
自家組織および自己の培養線維芽細胞移植の虚血部における血管新生に与える影響
Project/Area Number |
11670712
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
楠元 雅子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (90075284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨澤 康子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00159047)
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Keywords | angrogenesis / 虚血部 / 線維芽細胞 / autologous / 組織 / REC / 家兎 / 末梢血管 |
Research Abstract |
日本においても虚血性心疾患患者は急速に増加しており、それに伴いPTCAおよび冠動脈バイパス術などの治療を受ける患者も増加している。新しい治療法としてレーザーを用いて直視下に心筋を貫通する穴をあける(TMLR)、ハイドロジェルバルーンを用いた遺伝子導入、さらにはリコンビナントの線維芽細胞増殖因子(bFGF)を用いた血管新生療法が試みられているが、遺伝子導入以外では明らかな効果は認められていない。我々はin vivoにおける内因性サイトカイン活性化による血管新生療法を人工血管上にて試みたところ良好な新生血管が得られ、内皮細胞での人工細胞での人工血管被覆に役立った。この結果から自己の線維芽細胞を最初に培養しておき、その細胞の産生するサイトカインを血管新生に役立てる試みを行った。家兎の末梢血管に含まれる細胞をシャーレにて培養し、アクリル板および雲母板の上に移しさらに培養した。それをrabbit ear chamber内に利用した。細胞の追跡にはFITC、Dil、Acridine orangeおよびインディアンインクを用いた。細胞浮遊液をchamber内に注入したものでは円形の細胞がchamberに数日間観察され、追跡は可能であったが、tubular formationするまでは至らなかった。血管新生の基礎観察では、形成した血管の退縮、血栓閉塞、吸収、攣縮が認められた。さらに本研究を遂行していきたい。
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