1999 Fiscal Year Annual Research Report
脂質受容体CD36のリガンド結合の多様性とシグナル伝達の研究
Project/Area Number |
11670728
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
山口 敦美 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (70124500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 公子 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (20200602)
赤松 紀子 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (30124431)
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Keywords | CD36 / スカベンジャー受容体 / リン脂質リポソーム |
Research Abstract |
CD36は陰性荷電を持つ酸化LDLやリン脂質リポソームの結合部位を持つ。CD36のアミノ酸配列#155-183にエピトープを持つモノクローナル抗体OKM5は、酸化LDLとCD36の結合を抑制することが報告されている。我々の作成した抗CD36モノクローナル抗体GS95は、OKM5と異なり、酸化LDLのみならずリン脂質リポソームとCD36の結合も抑制する。GS95とQKM5のエピトープは、近接してはいるが異なる。CD36上のGS95、及びリン脂質リポソーム結合部位を検討した。 1.抗CD36モノクローナル抗体GS95はマウスCD36には反応しないことと、モノクローナル抗体とCD36由来ペプチドによる脂質阻害実験の結果にもとづいて、GS95とリン脂質リポソーム結合部位を予測し、ヒトCD36のアミノ酸配列#155-170、#170-183と#393-409をマウスCD36に置換したcDNAを作成した。 2.3つの変異型と野生型CD36cDNAをCOS7細胞に導入し、安定に発現する株を得た。発現は抗CD36ポリクローナル抗体で確認した。野生型CD36発現COS7細胞へのリン脂質リポソームの結合は発現量に比例した。 3.CD36のアミノ酸配列#155-183にエピトープを持つOKM5とFA6-152は#155-170マウス型CD36発現COS細胞には全く結合せず、エピトープが確認されたが、GS95はどの変異型CD36にも結合した。 4・変異型CD36発現COS細胞へのリン脂質リポソームは#393-409マウス型CD36発現COS胞で減少した。
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