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1999 Fiscal Year Annual Research Report

川崎病の病態におけるサイトカインとそのシグナル伝達の関与の解析

Research Project

Project/Area Number 11670738
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

荒川 浩一  群馬大学, 医学部, 助手 (50272232)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田賀 哲也  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (40192629)
森川 昭廣  群馬大学, 医学部, 教授 (40125878)
Keywords川崎病 / サイトカイン / 赤白血病細胞株 / 細胞内シグナル伝達因子 / STAT
Research Abstract

川崎病急性期および回復期の血清中のサイトカインの検討を目的に、川崎病急性期の患者から得た血清を、多種類のサイトカインに応答性の赤白血病細胞株(TF1)に添加することにより、種々の細胞応答を検討し、川崎病回復期の患者血清あるいは健常小児より得た血清を添加した群と比較した。方法は、細胞応答のパラメータとして、細胞形態の変化ならびに細胞増殖能を用いた。細胞形態の変化は、サイトスピンにて細胞を固定後、ギムザ染色法にて染色後、顕微鏡下で観測した。細胞像職能の測定には、細胞増殖キットを用い、核分裂期に取り込まれた標識されたBrdUを検出する方法も用い定量化した。その結果、川崎病急性期ならびに回復期の血清を添加しても、顕微鏡下で観察した範囲では、細胞形態変化は認められず、また3ないし5日間の培養にても、細胞増殖反応を来さなかった。そのため、GM-CSF存在下で、細胞増殖の検討を行った。すなわち、GM-CSFの希釈系列に一定の血清を添加し、希釈系列に対する影響を検討した。川崎病急性期の血清を添加したものでは、細胞増殖は、回復期の血清添加した系列より有意に増加していた。この結果は、川崎病急性期血清中にGM-CSFを増強する因子が含まれる可能性を示唆している。今後、再現性、ならびにその因子の同定について検討する。
川崎病急性期の血清を添加して刺激された培養細胞において、サイトカインの細胞内シグナル伝達因子であるJAK/STAT分子の活性化を解析するために、JAK/STAT分子のチロシンリン酸化をウェスターンブロッティング法にて検出を試みているが、現在までにSTAT分子のどのアイソフォームが活性化しているかは確認できていない。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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