1999 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄移植を受けた小児の成長および内分泌機能に関する長期的検討
Project/Area Number |
11670787
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
篠原 治 東海大学, 医学部, 助教授 (40129466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 俊一 東海大学, 医学部, 助教授 (70096212)
久保田 千鳥 東海大学, 医学部, 講師 (80189860)
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Keywords | 骨髄移植 / 二次性微 / 性腺機能不全 / ゴナドトロピン / 月経 / 小児 |
Research Abstract |
骨髄移植は白血病などの悪性腫瘍、再生不良性貧血などの非腫瘍性血液疾患の治療法として確立されている。移植後の長期生存者数の増加に伴い、移植を受けた小児の成長障害、性腺機能不全など長期的な内分泌機能への作用がクローズアップされている。特に、性腺機能不全は頻度が高く、成人では不可逆的との報告が多くなされている。 今回は、移植を受けた小児の性腺機能につき検討した。女児に関しては、初経前に移植を受け、移植後6年以上経過し、原病の再発を認めず、検討時年齢が14歳以上であった18例(悪性疾患14例、非悪性疾患4例)を対象とした。移植時年齢は1歳10ケ月から17歳で、前処置として悪性疾患は12Gy、非悪性疾患は3〜8Gyの放射線照射を受けた。性腺機能は初経発来と血清FSH基礎値により判定した。初経は18例中12例(66%)に認められた。移植時年齢が10歳以下であった14例中12例初経が発来したが、10歳以上であった4例は全例発来しなかった。放射線照射量と初経発来率に関連はなかった。血清FSH基礎値は10歳近辺より増加する傾向を示し、原発性卵巣機能不全が顕著化した。初経発来とFSH値の関連については一定の傾向は認められなかった。一方、男児に関しては、血清ゴナドトロピン値の増加は女児ほどに顕著ではなかった。
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Research Products
(1 results)