1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670817
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宇谷 厚志 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (10292707)
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Keywords | ラミニン / 基底膜 / 受容体 / 細胞外基質 |
Research Abstract |
表皮細胞は基底膜内ECMと結合し、ヘミデスモゾーム、稽留線維などと構造的リンケージを形成している。このリンケージは、細胞表面の受容体ならびにsupra-molecular assemblyとよばれる個々のECMの相互結合を介して形成されているもの考えられる。このリンケージを詳しく解析するため、皮膚基底膜分子ラミニン-1、5と結合する未知または既知の細胞外基質、もしくは受容体を分離同定することが本研究の目的である。このため、ラミニン-1のγl鎖の短鎖、およびラミニン-5のγ2鎖の短鎖の部分をレコンビナント蛋白として酵母に発現させ、それをbaitとしてHaCaT細胞のcDNA libraryをscreeningした。またへミデスモゾームの構成成分のBP180も、ラミニン-5と隣接しているためbaitとして用いた。その結果、200種類以上クローンがとれた。いずれもヒスチジン、X-galactosidaseにてselectionされたためすべてのDNA sequenceを行った。結果、多くのクローンは、未知の蛋白、既知で細胞質もしくは核内蛋白質であった。このため、5-AT濃度を変えることと、baitとしての分子の大きさを変えるなどの変更を余儀なくされた。未知のものについては、今のところ解析を止めている。現在までクローニングされてきた分子のうち、細胞外基質としては、ラミニン-5自体のβ3鎖が同定された。また膜蛋白に特有のドメインを持つ新規の分子がクローニングされた。上記2つの蛋白につき、結合の特異性をin vitroおよびin vivoの系で解析を始めたところである。
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