1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670839
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
藤原 作平 大分医科大学, 医学部, 助教授 (90181411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 修 大分医科大学, 医学部, 助手 (40284799)
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Keywords | 水疱性類天疱瘡 / プレクチン / 中間径フィラメント / 表皮細胞 / 細胞接着 |
Research Abstract |
近年我々は、表皮基底細胞に発現しプレクチン・ファミリーに属する450-kDa分子を見い出し、プレクチン2と命名した。しかし、その遺伝子構造および転写調節機構は不明であるため、それを明らかにする目的で本研究を開始した。また染色体上のマッピングも行った。この抗原特異的なcDNA配列を蛋白質発現ベクターに組み込み特異抗体を作製した。 cDNAクローンを5'上流に求め、全長(約14kb)のcDNAを単離した。さらに以前から3末端側には、1.6kbからなる繰り返し構造があることが判明していたが、3末端側からのプライマー伸長法の結果、4回の繰り返し構造であることが、明らかとなった。 またこのcDNAを支配する遺伝子クローンも5個単離し解析した結果、翻訳領域にはイントロンが認められなかった。この結果プレクチン2は、従来のプレクチンと遺伝子レベルでも、大きく異なる分子であることが明らかとなった。スプライシングの違いによるポルモルフィズムの可能性は無くなったが、細胞内蛋白分解酵素による分子量の異なる分子が存在する可能性は残され、新たな検討課題となった。転写開始点を決定するため、現在5'RACE法を実施し、また5'上流非翻訳領域を海蛍由来ルシフェラーゼベクターに組み込み、そのプロモーター活性を検討中である。 ノーザンフロットの結果から皮膚、腎、肺以外に、胃、唾液腺、虫垂、肝臓などの消化管にも発現していることが明らかとなり、現在特異抗体を用いて、組織分布を検討している。
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Research Products
(1 results)