1999 Fiscal Year Annual Research Report
重症先天性魚鱗癬、特に先天性魚鱗癬様紅皮症の病態、診断、治療に関する研究
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11670851
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
須賀 康 順天堂大学, 医学部, 講師 (90245738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢口 均 順天堂大学, 医学部, 講師 (60191095)
池田 志学 順天堂大学, 医学部, 講師 (40193198)
稲葉 裕 順天堂大学, 医学部, 教授 (30010094)
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Keywords | 先天性魚鱗癬様紅皮症 / 先天性魚鱗癬 / 遺伝子解析 / ケラチン遺伝子変異 |
Research Abstract |
先天性魚鱗癬様紅皮症(CIE)は先天性魚鱗癬のうちでも最も重症型であり、「魚のうろこ」を思わせる全身性の瀰漫性鱗屑や過角化を主徴とする疾患である。病型としては常染色体優性の水疱型と常染色体劣性の非水疱型がある。 まず、今年度の研究予定として、1.水疱型、非水疱型の両タイプのCIEの原因となる遺伝子変異の同定、遺伝子変異のパターンと臨床像との比較解析を行った。当院通院中の水疱型CIE2症例において、keratin1と10の遺伝子異常を検索したところ、ともにkeratin10の1Aドメインcodon156に一塩基変異が発見された。この部位は、他にもう一例すでに報告されている本邦症例でも変異が発見された部位であり、日本人では本疾患のHotSpotであると思われた。一方、非水疱型CIEの一種である葉状魚鱗癬については、当院通院中の5家系の解析でも膜型transglutaminaseの遺伝子異常は発見されなかった。しかしながら、、免疫染色学的検討の結果、表皮細胞の最終分化に必要な周辺帯と呼ばれる細胞膜裏打ち構造の形成に大切なThiol Oxidaseの発現が認められない家系症例を見い出した。大部分の非水疱型CIEの症例では未だ原因遺伝子が同定されていない。今後、本研究グループは、本酵素の欠損がCIEを起こす可能性について総括的に検討を進めてゆく予定である。 次に、2、本邦における患者数、治療の現状と予後の全国調査については、すでにアンケート用紙の作製が試みられているが、「日本皮膚科学会において統一された診断基準が完成されていない」という問題と「遺伝子解析の施行とプライバシー保持の問題」のため、アンケート用紙にさらなる改善の必要性がありと自己評価され、日本皮膚科学会が認定する角化症研究会にこれらについての討議を依頼することが提案された。このため、現在、各医療機関へのアンケート送付は一時保留としている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yasushi SUGA et al.: "A Case of Ichthyosis Linearis Circumflexa Successfully Treated with Topical Tacrolimus Application."J.Am.Acad.Dermatol.. (in press). (2000)
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[Publications] Yasushi SUGA et al.: ""A Japanese Case of Kindler Syndrome.""Int.J.Dermatol.. (in press). (2000)