2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670856
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
荒金 兆典 近畿大学, 医学部, 講師 (40232045)
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Keywords | メラノーマ / アポトーシス / 遺伝子導入 / Fas / Fasリガンド / 前臨床的遺伝子治療 |
Research Abstract |
本研究はアポトーシスの臨床応用を目的とするが、計画2年目の本年以下のことが明らかになった。 1)Fasリガンドを高発現するメラノーマMeWo細胞にFas(CD95/APO-1:アポトーシス誘導因子)の発現ベクターをin vitroで導入すると、高率に細胞のアポトーシスが誘導された。 2)1)の生物学的意義はMeWo細胞をヌードマウスに移植し担癌マウスモデルを作成し、そのマウスにFas発現ベクターを投与することにより確認された。すなわち、担癌マウスのメラノーマはFasベクターの生体内投与により顕著に縮小した。 3)2)の観察をさらに追及したところ、投与されたFasベクターが腫瘍内Fas蛋白の合成を引き起こし、Fas-Fasリガンドの結合により腫瘍細胞がアポトーシスに陥っていることが観察された。 以上の内容は2000年5月に米Chicagoにおいて開催されたThe Society for Investigative Dermatology(SID)で発表した。また、2000年12月にJournal of Investigative Dermatology誌に掲載された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 荒金兆典: "紫外線による表皮細胞のアポトーシス"臨床免疫. 34・3. 382-387 (2000)
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[Publications] Yoshinori Aragane: "Inhibition of Growth of Melanoma Cells by CD95 (Fas/APO-1) Gene Transfer In Vivo"The Society for Investigative Dermatology. 115・6. 1008-1014 (2000)
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[Publications] 荒金兆典: "日本皮膚科学会雑誌・生涯教育講座・サィトカイン産生の調節機構"日本皮膚科学会事務所 杏林舎. 6 (2000)