1999 Fiscal Year Annual Research Report
パーキンソン病における淡蒼球凝固術後の黒質の形態変化の解明
Project/Area Number |
11670865
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
安達 真人 山形大学, 医学部, 講師 (80212520)
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Keywords | パーキンソン病 / 淡蒼球凝固術 / MRI / 拡散強調像 |
Research Abstract |
平成11年度は拡散強調像による黒質の形態変化観察に先立って、黒質が存在する中脳の形態評価を試みた.淡蒼球凝固術を施行された薬剤抵抗性パーキンソン病患者17症例を対象に中脳の形態変化について検討した.その結果、淡蒼球凝固術後2年未満では中脳萎縮は明らかでなかったが、2年以上の患者では術側の中脳の萎縮が統計的有意差をもって認められた.一方、経過観察中の非手術側の臨床症状は変化が見られず、中脳の萎縮は術後の臨床症状に影響を与えないことが示された.この内容は現在Neurology誌に投稿中である. 上記の中脳の萎縮はこれまで検討してきた黒質の萎縮が関与している可能性があり、我々の仮説を支持するものであるが、これまで我々が黒質の描出に用いてきたmulti-shot diffusion imageは黒質描出の安定性に欠けることが欠点であった.これを改善するするため、本年度はGE横河社の技術者と協力して新しい拡散強調像の開発を行っている.試作の段階では比較的安定して撮像できるようになっているが、multi-shot diffusion imageと比較すると画質が劣っており、現在改良中である.
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