2000 Fiscal Year Annual Research Report
セロトニンアナログ^<18>F-メチルトリプトファンを用いたうつ病発症機序の基礎的研究
Project/Area Number |
11670868
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 登美夫 群馬大学, 医学部, 助教授 (80134295)
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Keywords | αメチルトリプトファン / 標識合成 / ^<18>F-αメチルトリプトファン(^<18>FAMTP) / セロトニン代謝 / 腫瘍検索剤 |
Research Abstract |
本施設による^<18>F-フルオロα-メチルタイロシン(^<18>FAMT)のアミノ酸代謝による腫瘍検索剤と共に、セロトニン代謝による画像診断を得る目的でαメチルトリプトファンをF-18で標識合成を行い動物実験にて評価した。 ^<18>F-αメチルトリプトファン(^<18>FAMTP)合成方法:少量のフッ素を含むネオンガスに重陽子を照射してNe-20(d,α)F-18の核反応で生成したF2(F-18)を2mlの酢酸に溶かしたL-α-メチルトリプトファンにバブリング。溶媒を飛ばした後、生理食塩水で溶かしメイロンでpH調整した後、0.22mミリポアフィルターを通じて無菌バイアルに入れ注射剤とする。^<18>FAMTPの放射能収率は冷却した酢酸トラップに対し約5%であった。10週目のBALB/Cマウス(18-22g)に尾静脈から37kBq(10uCi)/100uLのF-18フルオロ-アルファ-メチルトリプトファン(^<18>F-Fluro-alpha-methyltryptophan)^<18>FAMTPを投与し、投与後10分、30分及び60分の体内分布を調べた。10分後では腎臓、骨のほか心臓に強い分布がみられ30分後では骨の集積に対し腎臓の集積が少なくなった。60分後では心臓と骨に集積があり、他の臓器は洗い流しで1%以下であった。これらの結果から、^<18>FAMTPは^<18>FAMTと同じように腎臓からのWashoutが大きいことが解った。しかし^<18>FAMTと異なり骨に集積していることは、体内で^<18>FAMTPの分解が進み、^<18>Fイオンが増加したと考えられる。心臓に集積が60分後に存在しているのは、血液プールとは異なった心筋に取り込まれ代謝していることが示唆された。セロトニン代謝のみならずタンパク合成系への利用も考えられ微量な代謝物を調べることにより確立する必要があると考えられた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Tomiyoshi Katsumi: "Metabolic Studies of 18-a-methyltyrosine in mice bering colorectal carcinoma LS-180"Anti-Cancer Drugs. 10. 329-336 (1999)
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[Publications] 三国雅彦: "感情障害におけるアミン代謝並びに糖代謝の脳画像学的解析"精神薬療基金研究年報. 31. 173-178 (1999)
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[Publications] Inoue Tomio: "Biodistribution stduies on L-3-[Fluorine-18] fluoro-a-metyltyrosine : a potential tumor -detecting agent."J.Nucl.Med.. 39. 663-667 (1998)
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[Publications] Amano Shigeko: "In vivo comparison of PET and SPECT radiopharmaceuticals in detecting breast cancer."J.Nucl.Med.. 39. 1424-1427 (1998)