2000 Fiscal Year Annual Research Report
^<18>FDG PETを用いた心骨格筋代謝イメージングによるインスリン抵抗性画像診断
Project/Area Number |
11670871
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
大嶽 達 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (80152164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 郁夫 東京大学, 医学部, 助手 (10302720)
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Keywords | fluorine-18 / fluorodeoxyglucose / position emission computed tomography / insulin resistence / myocardium / skeletal muscle / diabetes mellitus / myocardial blood flow |
Research Abstract |
インスリン抵抗性は、糖尿病の重要な病因のひとつであり、糖尿病の病勢を評価する上でも重要であるが、インスリン抵抗性をあらわすGDR(全身glucose disposal rate、インスリンクランプ時の全身糖消費量)は、インスリン抵抗性を示すとされる、糖尿病、高中性脂肪血症、高血圧各病態で低下し、それは、ほぼ骨格筋糖代謝の低下と関連しており、骨格筋糖代謝がGDRと強い関連をもち、インスリン抵抗性と関連することが本年度の研究により示された。 また心筋糖代謝も骨格筋糖代謝ほどではないが、GDRと関連することが本年度の研究により示されたTroglitazoneは血中FFAの変化によらず、NIDDM患者の骨格筋糖消費を改善し、全身インスリン抵抗性を改善できることが本年度の研究により示された。 このように本研究により、骨格筋糖消費が、F-18FDGを用いたポジトロンCT検査で定量でき、GDRと同様にインスリン抵抗性を評価でき、糖尿病をはじめとする各病態でのインスリン抵抗性評価や、内服治療によるインスリン抵抗性改善評価に有用であることが示された。 糖尿病による動脈硬化も非常に重要な問題であるが、以前より我々は、N-13NH_3心筋ポジトロンCTにより、糖尿病では、動脈硬化による血管拡張反応の低下による血流予備能低下には、インスリン抵抗性よりも、高血糖の持続がより大きな影響因子であることを示してきたが、本年度の研究により、血糖コントロールにより、糖尿病のおそらく初期動脈硬化による血流予備能の低下が改善することが示された。 インスリン抵抗性改善評価とともに、血糖コントロールによる糖尿病の初期動脈硬化改善評価ができたことが本年度研究の大きな成果であったと考える。
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[Publications] Yokoyama I,Ohtake T, et al: "Improvement of impaired myocardial Vasodilation due to diffuse coronary atherosclerosis in hypercholestordemics after lipid lowering theraphy"Circulation. 100. 117-122 (1999)
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[Publications] Yokoyama I,Ohtake T, et al: "Insulin action on heart and skeletal muscle FDG uptake in patients with hypertriglyceridemia"Journal of Nuclear Medicine. 40. 1116-1121 (1999)
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[Publications] Yokoyama I,Ohtake T, et al: "Role of insulin resistence in heart and skeletal muscle F-18 fluorodeoxyglucose uptake in patients with non-insulin dependent diabetes mellitus"Journal of Nuclear Cardiology. 7. 242-248 (2000)
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[Publications] Yokoyama I,Ohtake T, et al: "Myocardial flow reserve in angiographically normal coronary arteriec in non-insulin dependent diabetics was related to glycemic control and was more prominently reduced in those with microvascul angina then in those with coronary artery disease"Journal of Nuclear Medicine. 41. 978-985 (2000)