1999 Fiscal Year Annual Research Report
IVR低コントラスト改善のための複合フィルタのエネルギー解析
Project/Area Number |
11670876
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
越田 吉郎 金沢大学, 医学部, 助教授 (90020023)
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Keywords | IVR / K吸収端 / 低コントラスト改善 / 付加フィルタ |
Research Abstract |
低コントラストの組織を抽出するには、管電圧を低くすれば呼吸係数が大きくなり、変化分を大きくすることができる。しかし、人体組織の透過線量を考えると管電圧を高くしなければならない。そこで、付加フィルタを用いて、被曝の多い低エネルギーを除去しさらにコントラストを悪くする高エネルギー成分を吸収させている。したがって、高エネルギー領域における解析では、フィルタ材質の最適厚さ解析およびアルミニウムや銅などの複数フィルタとの共用が必要と考えられるので、これら分析を行った。 (1)既存のX線スペクトル測定装置により、IVR手技中におけるX線透視条件でのX線スペクトルの測定を複数付加フィルタの組合せでファントム厚変化によるX線線質の相違を解析中である。 (2)X線の出力が常時一定に保たれているかを考慮しつつ管電圧の変化を検討した。これは、X線スペクトル解析において、管電圧の変化がスペクトルの形状に影響するからであるが、インバータ装置を用いるかぎり変動は数%以内であった。ただし、管電圧が65kV以下のとき変動が徐々に大きくなっている。 (3)付加フィルター装着により、K吸収端前後のエネルギー計測したX線スペクトル解析を行っている途中である。 (4)低コントラスト分解能テストツールにより、低コントラスト領域の示現能とX線スペクトルの関連性を解析中である。
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