1999 Fiscal Year Annual Research Report
MRIによる生体血管透過性マッピング;各種組織の特徴と治療先行指標としての有用性
Project/Area Number |
11670896
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉満 研吾 九州大学, 医学部, 助手 (20274467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 裕之 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50284493)
本田 浩 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90145433)
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Keywords | MRI / 血管透過性 / dynamic study / 腫瘍診断 / 治療効果判定 |
Research Abstract |
1.我々の開発したdual echo gradient pulse sequenceを10名の患者に適用しdynamic studyを行った。使用した造影剤はGd-DTPA0.1mmol/kg(保険適応量)である。parameterは患者の呼吸停止能力,T1ならびにT2^*効果の効率的発現,first passの評価に必要な時間分解能を考慮し以下の如く設定した:TR/TE1&TE2/FA=〜100/2.3&21/45。しかしながら,このpulse sequenceは2つのTEがそれぞれ異なったchemical shift効果の影響を受け,T1ならびにT2^*効果以外に脂肪の混在によるartifactが大きくdataに関与することが示されたため,この影響を除去または軽減するための方策が試みられた。 2.様々な方法を検討した結果,周波数特異的脂肪飽和パルスを上記dual echo gradient echo pulseの直前に付加することが,最も効率的で簡便な方法であることが示され,その開発に成功した。 3.本年は,上記周波数特異的脂肪飽和パルス付加dual echo gradient echo pulseを用いたdynamic studyを施行し,腹部臓器を中心として正常組織または病変部のdataを収集する予定である。また、このdataから血管透過性,血管新生のparameterを算出するに必要なアルゴリズムをもつsoft wareも開発予定である。正常ボランテイアを検討する場合には検査に先立ち、本検査の目的・方法・危険性・自由意志による参加であることを十分説明し、同意を確認した上で検査を行う。
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