1999 Fiscal Year Annual Research Report
MRIによる皮膚・皮下組織の微細構造および血管構築の検討
Project/Area Number |
11670900
|
Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
工藤 祥 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50161641)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成澤 寛 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (60164498)
松尾 義朋 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30209506)
内野 晃 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (00160284)
|
Keywords | MRI / 小口径コイル / 皮膚 / 皮下組織 |
Research Abstract |
本学附属病院に新しく導入された磁場1.5テスラのMRI装置SignaHorizonにおいては,先行機種のSignaAdvantageとは異なり,より小さなFOV(4x4cm)の設定が可能である.そこで,ボランティアを用いて,まず最小経の市販表面コイル(口経約8cm)により指節間関節部および手関節部の皮膚・皮下組織の微細構造描出のための最適撮像条件を調べた.ついで.前研究にて試作した口経約5cmの表面コイルにて同様の部位の撮像条件条件を調べた.これに続いて,今回設計・試作した1X3cmの矩形コイルをボランティアを用いてその最適撮像条件を調ベ,得られた画像を先行2コイルのものと比較した.この場合もFOVは4x4cmに設定した.新コイルの設計・開発がやや遅れたため,多数の撮像部位や撮像条件を設定できなかったが,ファースト・スピン・エコー法にて繰り返し時間1500ミリ秒,エコー時間19ミリ秒,スライス厚2.0mm,マトリックス256x160,重ね合わせ4回,撮像時間5分30秒の撮像条件により,手指部の良好な画像が得られた.小口径コイルでは,得られる均一な磁場の領域が狭いため撮像部位のポジショニングがやや困難であったが,皮膚表面近傍では特に良好な画像が得られ,新しい小口径コイルにより指節間関節部について従来のものより一層精密な画像が取得できる可能性が示唆された.今後はこの新コイルを用いて,異なる撮影部位.異なる目的部位の深さ等による最適撮像条件を探り,従来のコイルとの使い分けの方法を検討する予定である.
|