2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670901
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Research Institution | OITA MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
松本 俊郎 大分医科大学, 医学部, 助教授 (80219500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 宣 大分医科大学, 医学部, 教授 (20128226)
清末 一路 大分医科大学, 医学部, 助手 (40264345)
山田 康成 大分医科大学, 医学部, 助手 (60244183)
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Keywords | 膵癌 / helical CT / 動注療法 / 血管造影 / 化学療法 |
Research Abstract |
今年度は4例の進行膵癌に対して経動脈性制癌剤注入(動注)を行った.方法:一昨年度作成したプロトコールに従い,(1)責任血管の同定;膵周囲動脈(例;背膵動脈,前上膵十二指腸動脈など)へ超選択的にカテーテルを挿入し,血管造影(DSA)を行うと共にヘリカルCTを撮像し,腫瘍に関与している血管を評価する.(2)制癌剤の動注;制ガン剤はEpimbicin 50mg, Mitomycin 20mg,5-FU500mgに水溶性造影剤10mlを加えたものを15分程度で注入した.(3)全身化学療法;動注と平行して経静脈性の化学療法を行った.中心静脈カテーテルより5-FU(500mg/body)の24時間連続投与,CDDP:5mg/body(側管より'1時間で点滴投与,週5日)をそれぞれ4週間行った(2例のみ).評価;動注直後にヘリカルCT撮影を行い,腫瘍内への薬剤分布の評価を行った.また2週間後にヘリカルCTを行い,腫瘍の縮小効果の評価を行った.結果:超選択的カテーテル挿入下の造影CTでは,腫瘍内部に強い造影剤の貯留が認められ,制癌剤の分布は良好であった.全例に2週間後のCTで腫瘍の縮小あるいは腫瘍壊死による吸収値の低下を認め,良好な局所効果が得られた.予後不良の原因としては腹膜播種ならびに全身転移があげられ,今後これらに対する対策が必要である.
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