2000 Fiscal Year Annual Research Report
放射線照射前立腺組織、腫瘍における代謝および遊離特異抗原の変動の解析
Project/Area Number |
11670906
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
竹林 茂生 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80179663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 升 横浜市立大学, 医学部・附属病院, 教授 (40014120)
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Keywords | 前立腺癌 / 前立腺組織 / 前立腺腺腫 / MRスペクトロスコピー / MRI / 前立腺特異抗原 / コリン / クエン酸 |
Research Abstract |
前立腺癌の疑われる症例に対して、1.5テスラMRスキャナー・システム(GE社製Signa Horizon Hispeed-LX1.5T)、および前立腺用経直腸コイル(Medrad社製)を用いてfast spin echo T2強調を得た。さらに、前立腺を7×7(49)の小領域(0.18-0.24cm^2)に分割し,それぞれの2次元プロトン-MRスペクトロスコピーを(水抑制法)得て、解析を施行した。Choline/Creatinine(3.0-3.2ppm)のピークレベルにより、(1)>Peak level-Citrate(2.3-2.8ppm)、コリン優位パターン(Probabaly Carcinoma)(2)>0.9(2sd normal)×Peak level-Citrate,コリン・クエン酸平衡パターン(Possible Carcinoma、Low glandular activity),(3)クエン酸優位パターン,<0.9×Peak level-Citrate(No malignancy,High glandular activity)に分類し、前立腺摘除例で病理所見との対比、検討を行い、癌検出のsensitivityは88-96%,specificityは83-91%であった。 前立腺癌10例に外部照射(60-70.2Gy)施行し、MRスペクトロスコピー、および血中前立腺特異抗体値を検討した。:コリン優位領域(1.86±1.18cm2)は照射2週後(0.85±0.72cm2,p=0.03),照射10週後(0.73±0.40cm2,p=0.01)と有意に低下した。しかし、照射10週後でもコリン優位領域(carcinoma)は残存していた。
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