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1999 Fiscal Year Annual Research Report

放射線治療による放射線障害発現を予測するための照射前スクリーニング法の開発-患者真皮細胞の遺伝子・染色体異常の定量-

Research Project

Project/Area Number 11670913
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

茂松 直之  慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (30178868)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川口 修  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90276428)
沓木 章二  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00234443)
佐藤 導直  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80255554)
戸矢 和仁  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30265912)
Keywords放射線照射 / 細胞周期 / アポトーシス / 遺伝子突然変異 / 染色体異常
Research Abstract

本年度はボランティアおよび患者さんより採取した真皮細胞を用いて、in vitroでの放射線照射後の細胞生存率測定、細胞周期の測定、アポトーシス発生頻度の測定を行った。生存曲線の作成は、照射終了後、トリプシン処理により単一細胞浮遊液を作成し、細胞浮遊液を希釈し、最終的にl枚のシャーレあたり50-100個のコロニ一が形成される細胞数を播種した。7-10日間の培養後、0.5%クリスタル・バイオレットにより染色し、細胞数50個以上のコロニー数を算定した。細胞生存率は播種細胞数と形成されたコロニー数より計算したが、非照射群より求めたPE(plating efficiency)により補正を行った。数人のヒトから得た真皮細胞で実験を行ったが、PEのばらつきが大きく同一のヒトから得た真皮細胞でも実験毎にPEが異なり、生存率曲線が一定の傾向を示さなかった。
照射後の細胞周期の変化とAPO2.7モノクロ一ナル抗体を用いたアポトーシスの定量を、フローサイトメータにより測定を行った。細胞周期の変化に関しては照射線量に応じてG2ブロックが認められたが、これは各種腫瘍細胞で認められた反応と同様であった。アポトーシスに関しては生存率の実験と同様、非照射群でもアポトーシス発現頻度に大きなばらつきがあり、照射線量に応じてアポトーシス発現頻度の上昇を認めるが、同一のヒトから得た真皮細胞でも実験毎に測定結果にばらつきが大きく一定した傾向が得られていない。真皮細胞は成長速度も遅く非常に扱いにくい細胞である。来年度は、同様の実験を継続すると共に、比較的扱いやすいヒトリンパ球を用いた研究を予定している。さらに来年度は、in vitroおよびin vivoでの放射線照射後に発生する遣伝子突然変異と染色体異常頻度の定量を行う予定である。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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