1999 Fiscal Year Annual Research Report
覚醒剤精神病モデルにおけるアンチセンス核酸を用いた神経回路網の研究
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11670925
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
安部川 智浩 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (80301901)
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| Keywords | 覚醒剤 / 行動感作 / dopamine / glutamate / GABA / 神経回路網 |
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| Research Abstract |
覚醒剤に対する行動感作のメカニズム研究は覚醒精神病、ひいては精神分裂病の再発脆弱性、遷延性などの病態解明に有用である。我々は、行動感作形成あるいは発現過程におけるdopamine,glutamateおよびGABAなどからなる神経回路網の機能変化の重要性に着目し、本年度は以下の結果を得た。
1.Glutamateの再取込み促進あるいは放出抑制能を有するMS153の前処置は、methamphetamine(METH:1mg/kg)による異所運動促進作用を用量関連性に抑制した。
2.MS153のMETHに対する行動感作の形成過程に対する効果は現在検討中である。
3.II型代謝型glutamate受容体アゴニストであるLY354740の前処置は、METH(1mg/kg)による異所運動促進作用を用量依存性に抑制した。
4.LY354740はMETHに対する行動感作の形成過程を阻止した。
5.内側前頭前野のD1 dopamine受容体の刺激は同部位でのglutamate放出を抑制した。このD1受容体刺激の側坐核でのglutamate放出に対する影響については現在、検討中である。
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[Publications] Kouichi Ito: "The role of benzodiazepine receptors in the acquisition and expression of behavioral sensitization to methamphetamine"Pharmacology Biochemistry and Behavior. (in press).
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[Publications] Tomohiro Abekawa: "D1 dopamine receptor activation reduces extracellular glutamate and GABA concentration in the medial prefrontal cortex"Brain Research. (in press).
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[Publications] 安部川 智浩: "覚醒剤精神病モデル"脳の科学. (印刷中).
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[Publications] 安部川 智浩: "内側前頭前野におけるD1 dopamine 受容体、N-methyl-D-aspartate 受容体を介したglutamateおよびGABA系神経伝達の調節機構について"脳の科学. 21. 985-995 (1999)
