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2000 Fiscal Year Annual Research Report

情動障害の病態形成に関与する神経回路網の脳画像学的研究

Research Project

Project/Area Number 11670929
Research InstitutionGunma University School of Medicine

Principal Investigator

井田 逸朗  群馬大学, 医学部, 講師 (50251103)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三國 雅彦  群馬大学, 医学部, 教授 (00125353)
Keywords感情障害 / 視床下部-下垂体-副腎皮質系 / 局所脳糖代謝 / ポジトロン・エミッション・トモグラフィ / 糖質コルチコイド / コルチコトロピン放出促進因子
Research Abstract

平成11年度研究実績:
デキサメサゾン(DEX)処置後にコルチコトロピン遊離促進ホルモン(CRH)を投与することで、血中コルチゾール濃度の増加しグルココルチコイド受容体を介するフィードバック機能不全を認める群を抽出した。抗うつ薬による治療前の気分障害33例、不安障害12例、気分変調性障害3例を対象に、CRH負荷前日の午後11時にDEX1mgを経口投与し、翌日の午後1時にCRH100μgを静脈内投与した上で経時的に血中コルチゾール濃度を測定し、Holsboerらの既報告に基づきCRH投与後の血中コルチゾール値が5μg/dlを越えたものを非抑制と判定した結果,64%で非抑制となり、情動障害関連疾患のグルココルチコイド受容体を介したフィードバック機能異常が欧米の報告に一致して高率であることを確認した。さらにDEX/CRH負荷試験での非抑制・抑制者に対し18F・フルオロ-デオキシグルコース(18F-FDG)を用いたPET検査を実施し、前頭前野では非抑制・抑制者共に健常者に比し有意に糖代謝が低下し、側頭葉下部では非抑制者のみが有意な低下を示した。以上から情動障害におけるグルココルチコイド受容体を介したフィードバック機構異常と海馬領域での糖代謝低下との関連が示唆される所見が得られた。
平成12年度研究実績:
Statistical parametric mapping(SPM)解析を行い、大うつ病患者16例と、正常者10例の2群のPETデータを群間比較したところ、大うつ病では、左前頭皮質で正常群に比して有意に糖代謝の低下がみられ、さらに辺縁系(扁桃体)の糖代謝は有意に増加していた。また、抗うつ薬に対する治療反応者を対象に同様の検査を実施し、治療前後での変化を観察したところ、DEX/CRH負荷試験での非抑制者の比率は減少し、前述の糖代謝の異常は、正常化することが確認された。

URL: 

Published: 2002-04-02   Modified: 2016-04-21  

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