2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11670980
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Research Institution | University of Tokyo Hospital |
Principal Investigator |
千葉 滋 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60212049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 峰夫 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80312320)
小川 誠司 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60292900)
平井 久丸 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90181130)
熊野 恵城 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
高橋 宗春 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30313125)
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Keywords | Notch / シグナル / 分子内切断 / リン酸化 / 造血 / 分子抑制 / GATA2 |
Research Abstract |
[目的]Notch受容体のシグナル発生機転と、Notchによる造血細胞の分化抑制およびその機序の解明を目的とした。 [方法](1)Notch2に対する特異抗体を用い、リガンド刺激によるNotch2の切断、Notch2分子の細胞内移行、リン酸化を調べた。(2)造血系細胞株を用いて分化に対する活性型Notchl(aNl)の影響を調べた。一方、血球分化や増殖に関与する転写因子(HTF)について分化刺激による発現の変化を調べた。さらに、aNlを導入した細胞株にdominant-negative型GATA(DN-GATA)およびPU.1を発現させ、分化刺激に対する反応を観察した。 [結果および考察](1-1)Delta1,Jagged1,Jagged2のいずれかのリガンドがNotch2に結合することにより、Notch2分子内に切断が生じ、細胞内部分が短時間で核内に移行した。(1-2)核内に移行するNotch2分子断片はリン酸化された。(1-3)リガンドはNotch2を介して細胞内の転写制御を行った。(2-1)aNlは、赤芽球系・顆粒系への血球分化を抑制した。(2-2)分化刺激により種々のHTFの発現が変化したが、GATA2以外のHTFの発現変化はaNlによる修飾を受けなかった。GATA2については、野生型32DではG-CSF刺激によって発現量が著明に減少し、aNl導入32D(aNl/32D)では発現が維持されていた。aNl/32DにDN-GATAおよびPU.1を発現させたところ、aNl/32DはG-CSF刺激による分化能を再獲得した。従って、aNlはGATA2の発現・機能の維持を介して分化抑制を行うことが示唆された。 [結論]Notch受容体のシグナル発生機転の一部を解明した。Notch活性化により造血細胞の分化が抑制され、その機序の一端がGATA2の発現・機能維持にあることを示した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Shimizu K: "Mouse Jagged1 physically interacts with Notch2 and other Notch receptors : assessment by quantitative methods."J Biol Chem. 274. 32961-32969 (1999)
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[Publications] Imai Y: "Mutations of the AML1 gene in myelodysplastic syndrome and their functional implications in leukemogenesis."Blood. 96. 3154-3160 (2000)
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[Publications] Shimizu K: "Binding of Delta1 Jagged1, and Jagged2 to Notch2 rapidly induces cleavage, nuclear translocation, and hyperphosphorylation of Notch2."Mol Cell Biol. 20. 6913-6922 (2000)
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[Publications] Shimizu K: "Physical interaction of Deltal, Jagged1 and Jagged2 with Notch1 and Notch3 receptors."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 276. 385-389 (2000)
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[Publications] Takahashi T: "Immunogene therapy against mouse leukemia using B7 molecules."Cancer Gene Therapy. 7. 144-150 (2000)
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[Publications] Imai Y: "Mutations of the Smad4 gene in acute myelogeneous leukemia and their functional implications in leukemogenesis."Oncogene. 20. 88-96 (2001)