1999 Fiscal Year Annual Research Report
多能性幹細胞の生存・増幅に関わる骨髄間質細胞由来新規蛋白遺伝子のクローニング
Project/Area Number |
11671004
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
米村 雄士 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (60301371)
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Keywords | 骨髄間質細胞 / 皮膚線維芽細胞 / 造血 / 造血幹細胞 |
Research Abstract |
骨髄間質細胞及び皮膚線維芽細胞よりmRNAを抽出しそれぞれcDNAライブラリーを作製した。そして骨髄間質細胞cDNAライブラリーから皮膚線維芽細胞cDNAライブラリーをサブトラクションし、骨髄間質細胞特異的cDNAライブラリーを作製した。このようにして得られた骨髄間質細胞に、特異的cDNAライブラリーを約100クローン程plasmidを抽出し、その遺伝子配列を決定した。このうちまだ遺伝子データベースに登録されていない新規の遺伝子について、ノーザンブロットハイブリダイゼーションを行い、皮膚線維芽細胞には発現していないが骨髄間質細胞には発現している遺伝子を検索した。このうち一つの遺伝子が皮膚線維芽細胞にはほとんど発現なく、骨髄間質細胞に多量に発現しているのがわかった。 この遺伝子の全長のcDNAクローンのクローニングを行っているところであり、全遺伝子配列を決定すると同時に、付着性の細胞に発現させてその上で造血を再構築できるかなどの機能解析を行っているところである。
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[Publications] Shimomura T,他7名: "Thrombopoietin stimulates murine lineage negative,Sca-1+,c-kit+,CD34-cells:Comparative study with stem cell factor or interleukin-3."Int.J.Hematol.. 65. 397-404 (2000)
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[Publications] Ohba T,他6名: "Treatment with cyclosporine and granulocyte-colony stimulating factor."Acta Obstericia et Gynecologica Scandinavica. 78. 458-461 (1999)
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[Publications] 米村雄士、松崎博充: "貧血"産科と婦人科. 66(4). 559-562 (1999)