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2001 Fiscal Year Annual Research Report

非可逆性糸球体障害を誘導する糸球体上皮細胞の細胞動態に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11671046
Research InstitutionSaitama Medical School

Principal Investigator

御手洗 哲也  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (50101374)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松田 昭彦  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70265411)
叶澤 孝一  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (10233917)
Keywordspodocyte / CD-68 / VEGF / vimentin / IgA腎症 / ネフローゼ症候群 / 尿中podocyte
Research Abstract

糸球体上皮細胞(podocyte)の剥離・脱落は、非可逆性糸球体硬化病変の形成に重要な役割を果たす。本年度は昨年度に引き続き、ヒト腎生検組織の免疫組織学的解析と腎疾患で尿中に脱落したpodocyteに関する研究を行なった。平成11年度の研究により糸球体疾患においてpodocyteの細胞周期が変化することを示したが、平成12年度の研究では尿中に脱落したpodocyteが必ずしも細胞分裂期にあるとは言えなかった。本年度はヒト腎生検組織の免疫組織学的解析によりpodocyteにおけるVEGF、vimentin、CD-68の発現状況を検討するとともに、尿中podocyteの臨床的意義について検討した。糸球体疾患におけるVEGFやvimentinの発現に関しては、疾患特異性は明確に出来なかったが、半月体形成性腎炎では半月体部分だけでなくCD-68陽性のpodocyteが観察された。Podocyteの形質が変化することはこれまでもいくつかの報告があり、管外性増殖を認める特異な巣状分節状糸球体硬化症において、CD-68陽性細胞がBowman腔内に確認されていた。一方、尿中に脱落するpodocyte数に関しては、IgA腎症を対象とした検討において、蛋白尿、および血尿の程度と相し、組織障害にも関連住認められた。さらに、ネフローゼ症候群を対象に検討した成績では、巣状分節状糸球体硬化症において尿中に脱落するpodocyte数が多く、しかも、尿中に脱落するpodocyte数が多い症例では副腎皮質ステイロイド療法に対す治療反応性が悪いという結果が得られ、尿中podocyte数の測定が治療反応性の予測に有用な臨床的指標なることが示された。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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