1999 Fiscal Year Annual Research Report
ネフローゼ症候群のステロイド薬感受性についてのグリココルチコイド受容体遺伝子解析
Project/Area Number |
11671056
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
白髪 宏司 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (60175396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋岡 裕子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90212422)
吉岡 俊正 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (60146438)
伊藤 克己 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (90056771)
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Keywords | 小児特発性ネフローゼ症候群 / グルココルチコイド / 遺伝子の多型 / ステロイド依存性 / グルココルチコイド抵抗性 / SSCP法 / グルココルチコイド受容体 |
Research Abstract |
小児特発性ネフローゼ症候群は、一般にグリココルチコイド薬により寛解した。しかし一部の患者ではグルココルチコイド薬を減量すると直ちに再発(ステロイド依存性)し、あるいはグルココルチコイド薬に反応しない(グルココルチコイド抵抗性)。本研究は、ネフローゼ症候群のグルココルチコイド応答性の多様性の分子薬理学的機序を明らかにする。1)グルココルチコイド受容体遺伝子の多型性をネフローゼ症候群および健常者で検討し、遺伝子多型、多型によるGCR蛋白機能異常がネフローゼ症候群ステロイド応答性規定因子であることを明らかにする。 健常者の末梢血よりゲノムを抽出し既報に従ってそれぞれのエクソン(機能的GCRをコードするGCRαのコード領域)についてPCR法で遺伝子断片を増幅し、増幅された遺伝子断片を一本鎖コンフォーメーション多型解析(SSCP)法で遺伝子変異の有無をスクリーニングした。グルココルチコイド感受性の異なる小児ネフローゼ症候群患者(3から12歳;国際分類によるステロイド反応群;ステロイド依存群;およびステロイド抵抗群各最低20名)についてGCR遺伝子型解析を行った。得られた遺伝子型と臨床所見、腎組織学的分類について解析した結果、現時点では遺伝子型と臨床所見、腎組織学的分類に有な差は認められいない。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Toshimasa Yoshioka,et al.: "Association of TGF-β signaling in angiotensin II-induced PAI-1 mRNA upregulation in mesangeal cells ; role of PKC"Biochemica et Miophysicia Acta. 1449. 217-226 (1999)
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[Publications] N,Iwamoto,T,Yoshioka,H,Shiraga,K,Ito,et al.: "Acetyl-Setyl-Asparatyl-Proline is a novel natural cell cycle regulator of renal cells"Life Sciences. 66(15). 221-226 (2000)
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[Publications] 白髪宏司,伊藤克己他: "透析治療の進歩"日本小児腎不全学会雑誌. 19. 1-3 (1999)
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[Publications] 白髪宏司,伊藤克己他: "小児嚢性腎疾患の移植医療"日本小児腎不全学会雑誌. 19. 64-66 (1999)