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2000 Fiscal Year Annual Research Report

TRHノックアウトマウスにおける高次脳機能異常の分子機構の解明

Research Project

Project/Area Number 11671080
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

山田 正信  群馬大学, 医学部, 講師 (90261833)

KeywordsTRH / ノックアウトマウス / 高次脳機能
Research Abstract

野生型マウス海馬、小脳のmRNAよりTRHノックアウトマウスmRNAを差し引いたサブトラクシヨンcDNAライブラリーを作製し、PCR法を用いてTRHノックアウトマウスにて変化しているmRNA群を同定し塩基配列を決定した。100クローン以上解析した結果、数個の遺伝子がTRHによって制御されていることが判明した。同定された遺伝子は、細胞構造、シグナル伝達に関与する遺伝子、各種受容体遺伝子など多岐にわたっていた。この内、繰り返し同定された遺伝子の一つがCdk2 related kinaseのPftaire遺伝子であることが判明した。このPftaire遺伝子は、中枢神経、精巣に特異的に発現しており、神経突起の発育に重要とされるCdk5と強い相同性を持つ。Northern解析により、TRHノックアウトマウスの小脳Pftaire mRNAレベルは、野生型と比較して数倍低下していることが判明した。また、TRHノックアウトマウスの甲状腺機能低下症による影響を除くため、甲状腺ホルモンを連日補充し、同様の実験を行ったが、Pftaire mRNAレベルの低下は回復せず、Pftire mRNAレベルはTRHにより直接制御されていることが明らかとなった。現在、種々の脳細胞株と各種シグナル伝達系の阻害薬を用いて、Pftaire mRNAのTRHによる制御機構について検討している。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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