2000 Fiscal Year Annual Research Report
核受容体転写制御におけるADPリボースポリメラーゼの役割
Project/Area Number |
11671083
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
宮本 高秀 信州大学, 医学部・附属病院・老年科, 助手 (20192768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 和夫 信州大学, 医学部・附属病院・老年科, 講師 (40159835)
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Keywords | 核受容体 / ADPリボースポリメラーゼ / 転写 / 甲状腺ホルモン / リボシル化 / レチノイン酸 / レチノイドx受容体 / 転写仲介因子 |
Research Abstract |
DNA上に結合したRXR/TRヘテロニ量体をプローブとしてリガンド存在下に相互作用する因子の生化学的な単離を試み、ポリADP-リボースポリメラーゼ(PARP)の部分cDNAをクローニングした。内因性PARPの核受容体への結合を抑制する目的で単離した部分cDNAを核内で大量発現させると甲状腺ホルモンによるリガンド依存性転写活性化が消失することをつきとめた。ポリADP-リボシル化酵素活性が核内受容体転写制御におよぼす効果を観察するため、PARPインヒビターである3amino-benzamideを培養細胞に添加しレポーターのリガンド依存性転写活性化におよぼす効果を観察するとT3による転写活性が低下した。また、酵素活性の欠失したdominant negative PARP作成し、これをを導入した細胞株を樹立し、親株細胞と比較しT3による転写活性可能のちがいについて観察している。 PARPによりリボシル化を受ける因子として、GST-RXR/TR/PARPの複合体に上記のヒストン、HMG蛋白がリクルートされるかをpull down assayにて解析する。in vitroにおいてPARPがヒストンアセチル化、脱アセチル化に影響するかどうかを観察し、PARPのヒストンアセチル化、脱アセチル化酵素にたいする増強効果を確認した。また、in vivoにおいて上記のPARPインヒビターである3-aminobenzamideのヒストンアセチル化に対して減弱効果があることが判明した。
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