1999 Fiscal Year Annual Research Report
cDNAサブトラクションによるインスリン抵抗性改善薬の作用機序の解明
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11671118
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
松谷 朗 山口大学, 医学部, 助教授 (10190464)
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Keywords | cDNAサブトラクション / 肝細胞 / チアゾリジン |
Research Abstract |
インスリン抵抗性改善薬であるチアゾリジン系薬剤の作用機序を解明するため、初代培養肝細胞を用いて、cDNAサブトラクションによる新たなターゲット遺伝子の検索を行う予定であったが、効率化を図るためDNAチップを用いた実験に変更した。それに併応じて、DNAチップがマウスの遺伝子の情報量が充実しているため、マウスの初代培養肝細胞を用いて検討することとした。トログリタゾン、ロジグリタゾンによりマウスFABP遺伝子が増加することを確認後(ポジテイブコントロールとする)、薬剤存在下あるいは非存在下で培養24時問でmRNAを抽出し、それぞれのcDNAをプローブとしてDNAチップ上の塩基にハイブリダイズさせ、得られたシグナルの比較検討を現在行っているところである。 薬剤のサイトカインや白血球表面抗原への影響については、現在市販後のインスリン抵抗性改善剤を用いて山口大学および関連病院において臨床研究を実施すべく倫理委員会への申請を行っているところであり、まもなく実施可能となる予定である。半年以内で結論がで出ることを期待している。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Ohji T: "Over expression of human insulinoma PFK_2/P2,6DPase in rat Primary cultured hepatocytes"the proceedings of 10th Japan/Korea Diabetes Mellitus Symposium,Japan 8-9 Oct 1999. (in press).