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1999 Fiscal Year Annual Research Report

糖尿病血管壁細胞におけるプロテインキナーゼ活性と細胞間コミュニケーション機能異常の研究

Research Project

Project/Area Number 11671126
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

井口 登與志  九州大学, 医学部, 助手 (00294926)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 梅田 文夫  九州大学, 医学部, 助教授 (80150431)
Keywords糖尿病 / 血管合併症 / ギャップ接合 / コネクシン / プロテインキナーゼC / 内皮細胞 / 平滑筋細胞 / 心筋
Research Abstract

糖尿病血管合併症の成因としてプロテインキナーゼC(PKC)の活性亢進は、研究代表者(井口)ばかりでなく、国内外の他の研究者によりも検討され確立されつつあるが、PKCの活性亢進がどのような血管壁機能の変化をもたらし糖尿病血管障害の成因と結びつくかについては明らかにされていない。本研究では、PKCによる制御が推定されるギャップ接合(GJ)を介した細胞間コミュニケーション機能の糖尿病血管壁細胞における異常と血管合併症の成因としての意義を確立する。培養血管内皮細胞や平滑筋細胞のGJ機能は、高グルコース(HG)条件下(400mg/dlグルコース)24時間または48時間の培養で、100mg/dlグルコース条件下に比し有意に抑制された。HG条件下で構成蛋白コネクシンー43(Cx)の発現量は変動を認めなかったが、Cxの燐酸化亢進を認めた。HG条件下でのGJ機能抑制やCx燐酸化亢進は、PKCインヒビターにより回復した。ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットの心筋の検討でも、対照ラットに比しCxの燐酸化亢進を認めた。さらに、糖尿病ラットでは、心室内伝導を反映する心電図上のQRS幅は有意に延長し、心室内伝導障害が示唆された。PKCβ阻害薬の投与により、糖尿病心筋Cxの燐酸化亢進は改善し、同時にQRS幅の延長も改善された。高グルコースによるGJ機能の低下は,糖尿病血管壁の種々の機能異常を惹起する可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 井口登与志,黒木達哉、今村美菜子、青木 剛、嘉川裕康、下池朋子、佐野正、橋本俊彦、梅田文夫、名和田 新: "糖尿病心血管系におけるギャップ接合機能(GJIC)異常と構成蛋白コネクシン(Cx)動態の検討"糖尿病大血管障害シンポジウム. 8. 60-63 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2012-10-31  

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