2001 Fiscal Year Annual Research Report
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11671137
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐々木 敬 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90205849)
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Keywords | インスリン / プロホルモン / プロセッシング / フューリン / 膵島移植 / 1型糖尿病 / 再生医学 / レトロウイルス |
Research Abstract |
今年度は第一に本研究で作成したインスリン分泌能を持つ代理細胞;L1-ins/fur細胞を用い、in vivoにおける細胞移植実験を行うことで移植した際の問題点につき検討した.この移植は同種移植となるためnude mouseをrecipientとしSTZ誘発1型糖尿病マウスを作成した.このマウス腹腔内にL1-ins/fur細胞を移植したところ有意な糖代謝改善を認めたがtransformしていない細胞移植群では血糖に変化はなかった.すべてのマウスの死亡は血糖の低下した際に起こっており、血糖に応じたディマンド型のシステムの必要性が示唆された. また分泌されたインスリンの生化学的検討と前駆細胞に移入した際の効果・再生医学的考察を加えた.ヒト・インスリン遺伝子をレトロウイルスベクターにて移入した際のインスリン分泌能は、マウス間葉系前駆細胞で高いことが判明した.さらにこれらを分化させてみると約十倍の分泌能の亢進を確認した.これはtransgeneのNorthern解析では変化がないため、transcriptionalなレベルでの変化ではないことが判明した.一方、逆相カラムによるHPLC及びレーザー質量分析機を用いて細胞の培養上清を解析したところ、中間生成物は検出されず生理的なヒト・インスリンと同様なHPLC溶出パターンとヒト・インスリンと同一の質量を持つインスリンであることが明らかとなった.
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[Publications] Junko Yamamoto: "PPARγ2 Pro12Ala polymorphism and insulin resistance in Japanese hypertensive patients"Hypertension Research. 25・1. 25-29 (2002)
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[Publications] Masami Nemoto: "Differential effect of PPARγ2 variants in the development of type 2 diabetes between native Japanese and Japanese Americans"Diabetes Research and Clinical Practice. (In press). (2002)