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2000 Fiscal Year Annual Research Report

細胞キメリズム誘導腎同時移植による膵ランゲルハンス島移植の成績向上に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11671148
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

古屋 智規  秋田大学, 医学部, 講師 (60250891)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 勤  秋田大学, 医学部, 講師 (90235367)
Keywordsランゲルハンス島移植 / 腎移植 / 骨髄移植 / 放射線照射
Research Abstract

インスリン依存性糖尿病患者は,厳密なインスリンによる血糖管理を行ったとしても,糖尿病性腎症のため腎移植を必要とするに至る。諸外国において臨床応用されている根治的治療法は現在のところ,膵(臓器)腎同時移植が唯一のものだが,膵移植は合併症も多く,侵襲的である。より理想的でありながら,かつ現実的な本患者の治療法は腎移植時に膵ランゲルハンス島(以下ラ島)移植を併用することである。そこで,膵ランゲルハンス島(以下ラ島)移植で,あらかじめレシピエント細胞を導入して細胞キメリズム(micro cell chimerism)を誘導した腎臓を同時に移植することで,ラ島生着延長が得られるか否かを検討した。純系ラットF344からLEWで,ドナーに5〜10Gyの非致死量の全身照射を行い,その1週後に,レシピエント骨髄細胞および脾細胞を移植しchimerismを誘導した。更に,その4週後にこのラットの腎臓および,別に分離したF344のラ島を同時に移植した。非chimerism誘導群ではラ島の生着日数(高血糖にて判定)は7〜14日で,いずれも血糖は500g/dl以上に上昇したが,ラ島単独移植群と比較すると延長効果が認められた。一方,Chimerism誘導群では,Chimerism誘導群の生着日数は11〜25日であり,更に,生着延長する可能性が示唆された。これらの結果から,ドナーTBIとレシピエント骨髄細胞および脾細胞を移植によるchimerism誘導graftで,免疫学的トレランスが誘導される可能性が示唆された。さらに,生着日数から,照射線量,骨髄細胞数,その時期等につき至適条件を検討中である。さらに,micro cell chimerismの程度および強さと生着延長効果の関連を検索して,その機序を解明中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Furuya T, et al: "Tolerance of islet allografts induced by orthotopic liver transplantation"Journal of Surgical Research. 85・2. 209-216 (1999)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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