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1999 Fiscal Year Annual Research Report

ラット肝移植モデルを使ったドナー特異的免疫抑制の試み

Research Project

Project/Area Number 11671155
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

寺本 研一  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (80197813)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 五関 謹秀  東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (10192072)
Keywords肝移植 / 特異的免疫抑制 / ブロムデオキシウリジン
Research Abstract

ラット同所性肝移植を鎌田のカフ法で行った。肝上部の下大静脈は7-0プロリン(血管縫合糸)で連続吻合した。門脈と下大静脈の吻合は一方の血管をカフに固定してもう一方に差し込む方法で吻合した。胆管も同様な方法で再建した。本法によるisogeneic combinationの生存率は100%である。これに対しドナーにACIラット、レシピエントにLEWラットを使用すると拒絶反応のため術後10日で死亡するこれがコントロールである。
このコントロールに対して実験群を設定した。最初にブロムデオキシウリジンとフルオロウラシルと放射線照射を施行した。フルオロウラシルはブロムデオキシウリジンが細胞に取り込まれるのを促進すると考えられた。ブロムデオキシウリジンとフルオロウラシルは小型浸透圧ポンプで持続的に投与された。この群は最もヘビーな治療群として設定された。しかし、この群では放射線治療の副作用が強く出て1〜2週間で多くが死亡した。(死亡ラットには拒絶反応は認められなかった。死因は放射線の副作用である。)
そこで放射線照射なしでブロムデオキシウリジンとフルオロウラシルを投与した群を設定した。この群ではコントロール群の生存率の4倍から5倍の生存日数を得ることができた。しかも死因は拒絶反応ではなかった。
これによりブロムデオキシウリジンとフルオロウラシルの免疫抑制効果が確認できた。また、ブロムデオキシウリジンのみまたはフルオロウラシルのみ投与も行ったがそれぞれ単独では強い免疫抑制効果は認めなかった。従ってこの二つの薬剤はsynergisticな免疫抑制効果があることがわかった。
平成12年度はドナー特異性の検討と、mixed lymphocyte reactionの検討を行う予定である。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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