2000 Fiscal Year Annual Research Report
Cyclic strain 負荷時におけるcaveolinの役割
Project/Area Number |
11671164
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤岡 顕太郎 山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (80238542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
善甫 宣哉 山口大学, 医学部, 助教授 (00206666)
江里 健輔 山口大学, 医学部, 教授 (10034943)
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Keywords | caveolin / cyclic strain / Src / 免疫沈降 / filipin / Western blot |
Research Abstract |
[目的]hemodynamic force、即ちcyclic strainは細胞内情報伝達に関与する酵素活性を上昇させることが報告されている。caveolinは細胞内情報伝達に重要な役割を果たしていると報告されている。しかし、平成11年度cyclic strain下でのcaveolin活性の変動は認められないことを報告した。平成12年度は牛大動脈内皮細胞(BAEC)にcyclic strainを負荷した時にSrcと結合したcaveolinの蛋白濃度を測定し、さらにカベオリン活性阻害物質であるfilipinがcyclic strain下におけるBAECの増殖を抑制するかを検討した。[方法]1.BAECに1分間60サイクルで150mmHgの陰圧をかけcyclic strainを2,5,10,30分、4時間負荷した。2.filipin0.2μg/mlを加えたBAECとそうでないBAECにcyclic strain負荷を1,3,5日間かけ2群間の細胞数を比較した。cyclic strain負荷をかけたBAECから蛋白を抽出した。蛋白を抗caveolin抗体で免疫沈降した後、Western blot法によりSrc抗体を用いてSrcと結合したcaveolinの蛋白濃度を測定した。[結果]cyclic strain負荷におけるSrcと結合したcaveolinの蛋白濃度は検体により濃度が濃く出る時間帯が異なり、測定時間における有意差を見いだし得なかった。filipin0.2μg/mlではBAECの増殖を抑制せず、それ以上の濃度では細胞毒性を有した。[まとめ]cyclic strainによって引き起こされるBAECの変化にcaveolinやSrcと結合したcaveolinは関与していないと思われる
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