1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11671178
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
久永 倫聖 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30275341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 秀智 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (10206021)
中島 祥介 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00142381)
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Keywords | 異所性心移植 / 拒絶反応 / NF-κB / HVJ-リポゾーム / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
本研究の目的は、拒絶反応に関わる種々のサイトカイン、接着分子の遺伝子発現を統合的に制御するNF-κBの活性化を阻害して、一時応答を最上流で抑止する点にある。すなわち、核内のNF-κB binding siteと同一のκB配列を有する"decoy" oligodeoxynucleotides(ODN)をgraft,recipient双方にHVJ-リポゾームによりtransfectし、NF-κBを不活性型の状態で細胞質に拘束することを企図している。本年度は下記sequenceを有するdecoy ODN、scrambleODNを作製した。 【NF-κB decoy ODN】 5'-CCTTGAAGGGATTTCCCTCC-3 3'-GGAACTTCCCTAAAGGGAGG-5 【Scrambled decoy ODN】 5'-TTGCCGTACCTGACTTAGCC-3 3'-AACGGCATGGACTGAATCGG-5 次に、ラット末梢血のmononuclearcell(PBMC)を分離し、LPSで刺激後、gelshiftassayでNF-κBの発現が認められることを確認した。 さらに、ボルテックスー超音波ーアニーリング法によODN封入リポゾームを作製し、これと紫外線で不活化したHVJを融合させ、小胞を調節してODN遺伝子封入HVJ-リポゾームの作製を試みた。Wistar ratを用い、心を潅流、摘出後大動脈よりFITC標識しODN封入リポゾームをtransfectし、HVJ-リポゾームの導入効率を検討した。その結果、HVJ-リポゾームの導入効率が悪く、その原因を現在検討、再試中である。
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