2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11671184
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
高見 博 帝京大学, 医学部, 教授 (10146714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新見 正則 帝京大学, 医学部, 講師 (80198415)
小平 進 帝京大学, 医学部, 教授 (00110015)
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Keywords | 甲状腺髄様癌 / 予防的手術 / RET遺伝子診断 |
Research Abstract |
1)遺伝性甲状腺髄様癌において、予後因子を検討した。RET癌遺伝子では予後良好な変異部位はコドン768,790,791,804,891であり、予後不良部位はコドン609,611,618,620,634であった。また、血中カルシトニン、CEA、CT/CGRP比、年齢(50歳以上)、切除の可否、カルシトニン染色性、CGRP染色性、アミロイド染色性、壊死、腫瘍径、リンパ節転移、遠隔転移、ステージ、術後カルシトニン値、などが予後に深く関与した。 2)RET遺伝子により診断された発症前の甲状腺髄様癌症例に対し、予防的甲状腺全摘術を施行した。14症例(男性6、女性8)に行い、MEN2A8,FMTC6例であり、コドン634 6例、コドン620 2例、コドン768 6例であった。年齢は4歳から22歳の及ぶ。予後不良なコドン634は4歳から12歳と比較的若く、予後良好なコドン768は9歳から22歳と比較的年齢が高かった。頸部リンパ節郭清は施行した症例と施行しない症例がある。術後のさせい、上皮小体機能低下症などの手術合併症はなく、術後のカルシトニン値は基礎値、負荷後のともに正常域であった。
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Research Products
(2 results)