1999 Fiscal Year Annual Research Report
REC法における血管新生および微小循環:自家移植および培養線維芽細胞の影響
Project/Area Number |
11671190
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
高田 勝美 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (20075609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨澤 康子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00159047)
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Keywords | REC法 / 血管新生 / 微小循環 / 自家移植 / 培養線維芽細胞 / サイトカイン / ハイブリット型血行再建術 |
Research Abstract |
本研究の目的は虚血性心疾患あるいは下肢の阻血で、外科的血行再建術の不可能な症例に、自家組織を移植するか、培養した線維芽細胞を導入することで、内因性サイトカインの産生を促進して、血管新生を誘導することが可能であるかの基礎的検討を行う。血管新生過程を知るのを目的に経時的に同一部位で観察することが可能な家兎の耳介に作成した観察窓を用いた。方法は、家兎(2.5kg)10羽の一側あるいは両耳介に浅野らの方法に準じてアクリル樹脂製透明窓(Rabbit Ear Chamber;REC)を装着して微小循環用窓を作成した。観察窓を術後1日から6週目まで経時的に生体顕微鏡で観察した。また、同時にCCDカメラを装備し、S-VHSビデオに録画した。術後1日目には、透明な組織浸出液で満たされ、円形の細胞が拍動性に方向を変えながら動いていた。出血部位には線維素網の形成がみられた。一週間目には、線維芽細胞やマクロファージが窓の表面に付着したが、円形の炎症細胞が拍動性に動いている。2〜3週間目には周囲から鮮赤色の出血およびループ状の血管が観察窓の視野内に出現した。血管から赤血球がつまった瘤状の突出(sprout)がみられ、なかには出血していることもあった。周囲から中心に向かって伸展および分枝してくる細小血管は先端に鮮赤色の出血を伴っており、細小血管の分岐部の位置は変化していなかった。3週目以降は観察窓内には細く直線的に走行する動脈、および屈曲した太い動脈が形成された。4週目で血管新生は完成したが、5週目でも変化していた。我々の目指している冠動脈バイパス術時に内因性サイトカインの力を借りてグラフト壁から新生血管を誘導し、吻合可能な虚血部へ側副血行路を形成するというハイブリッド型血行再建術は、外科的直接血行再建術にさらなる虚血改善を望めるため、この研究をさらに進めたい。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Komori, M, Takada, K, Etal: "Anesthetic management for cesarean section in a mother after Fontan Procedure"Journal of Anesthesia. 13. 178-180 (1999)