2000 Fiscal Year Annual Research Report
自動化マイクロカプセル化ラ島作成法による高性能バイオ人工膵移植の研究
Project/Area Number |
11671267
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
青松 幸雄 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (60254497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 祥介 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00142381)
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Keywords | マイクロカプセル / ランゲルハンス島移植 / 高性能バイオ人工膵 |
Research Abstract |
前年度の結果、正常血糖をえるために多数のランゲルハンス島を必要とする大動物での移植実験ではラ島の高回収能を有する高性能バイオ人工膵が必要と考えられた。しかし、同種移植での一層型高性能バイオ人工膵作成は可能であるが、異種移植における捕体活性制御能を有する三層型高性能バイオ人工膵作成は困難であった。そこで、agarose/polystyrene sulfonic acid+polybrene+carboxymethyl cecullose(APPC)カプセルを用い捕体活性制御能を有する三層型高性能バイオ人工膵作成し、ブタ-イヌ間の大動物異種移植実験を行い、インスリン離脱率、インスリン必要量、組織学的検討を行った。 【結果】(1)裸のブタラ島移植群ではインスリン離脱率は0%であったが、APPCカプセル型高性能バイオ人工膵移植群では40%でインスリン離脱可能であった。(2)裸のブタラ島移植群における一日インスリン必要量は8-24単位であったが、APPCカプセル型高性能バイオ人工膵移植群では8単位以下であった。(3)移植後12週目に死亡したレシピエントにおいて、APPCカプセル高性能バイオ人工膵は肝表面に存在し、HE染色ではviableなラ島が確認され、カプセル内にインスリン染色陽性細胞が認められた。カプセル周囲の線維化は認めなかった。また、カプセルの間隙に毛細血管の新生が確認された。 【結語】APPCカプセルを用い捕体活性制御能を有する三層型高性能バイオ人工膵作成し、ブタ-イヌ間の大動物異種移植実験を行い、インスリン離脱が長期間可能であったこと・移植後のインスリン必要量の減量が確認できた。 以上より、異種高性能バイオ人工膵の臨床応用に向けてのpreclinical studyを行ないその有用性を明らかにした。今後、ラ島単離手技・移植手技の改善を加え、更なる成績向上を目指したい。
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Research Products
(1 results)