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1999 Fiscal Year Annual Research Report

肝再生におけるニューロペプチドの関与

Research Project

Project/Area Number 11671268
Research InstitutionInternational University of Health and Welfare

Principal Investigator

長谷川 薫  国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (40049250)

Keywords肝細胞 / 肝非実質細胞 / DNA合成 / 細胞増殖 / ニューロペプチド / ニューロテンシン / 膵ポリペプチド
Research Abstract

これまでの実験で、ニューロテンシン、ニューロペプチド-γ、VlPなどのニューロペプチドがEGFやTGF_αのもつDNA合成促進作用を増強することを明らかにしてきた.今年度はこれまでの実験の確認を行なうとともに、引き続きDNA合成増強作用のあるペプチドの検索を続けた.さらに、これらのペプチドが肝非実質細胞に作用して成長因子の分泌に影響を与えるかどうかなどを検討した.
(1)膵ポリペプチド(このペプチド自体は主として膵臓から分泌され、神経系に存在するかどうか明らかではないが、神経系に見いだされているニューロペプチドYと極めて類似したペプチドである)にはニューロテンシンと同様、初代培養肝細胞のDNA合成を増強する作用のあることがわかった.DNA合成増強作用のあるニューロペプチドの検索は今後さらに続ける予定である.
(2)肝非実質細胞を分離・初代培養し、その培養上清の効果を調べたところ、肝非実質細胞の培養上清添加により肝細胞DNA合成のわずかの促進が観察された.さらに肝非実質細胞にニューロテンシンを加えて培養することにより培養上清の促進効果は数倍増強された.これらの結果から、ニューロテンシンが肝非実質細胞に作用し、作用した肝非実質細胞からの増殖促進因子が分泌され、肝細胞DNA合成が促進されたことが示唆される.今回の実験では肝非実質細胞を単一の細胞種にまで分離して培養することはしていないので、今後単一細胞種での効果を調べることが必要である.
これらの結果は、成長因子が低濃度しか存在しない場合でも、肝非実質細胞やニューロペプチドの効果により肝細胞増殖が効率よく行われ得る肝再生の機構を示唆している.

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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