1999 Fiscal Year Annual Research Report
肺門部早期扁平上皮癌並びに異型扁平上皮化生の局在診断と遺伝子異常の解析
Project/Area Number |
11671305
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
渋谷 潔 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (20302565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 幸雄 千葉大学, 医学部, 講師 (60261905)
馬場 雅行 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (00143305)
藤澤 武彦 千葉大学, 医学部, 教授 (80110328)
飯笹 俊彦 千葉大学, 医学部, 助手 (10272303)
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Keywords | 異型扁平上皮化生 / テロメラーゼ活性 |
Research Abstract |
前癌病変と考えられる気管支扁平上皮化生のテロメラーゼ活性およびテロメラーゼ活性を制御しているHTERTmRNAの発現を検討した. 【対象と方法】LlFEによる蛍光内視鏡検査を施行した喀痰細胞診要精査,肺癌30症例よりの生検材料56病巣を用いた.同一部位を2度生検し一方は病理組織学的に検討,他方は採取後凍結保存した.テロメラーゼ活性は凍結標本より蛋白質を抽出TRAP法で定量値を求めた.hTERT mRNAの発現はReal-time PCR法によって測定した. 【結果】 正常気管支,気管支炎(N=22),扁平上皮化生(N=9),異型偏平上皮化生(N=17),扁平上皮癌(N=8)におけるテロメラーゼ活性は,6.2±7.5units,19.5±13.4,16.5±22.6,49.5±18.0であった.正常気管支,気管支炎のMean+2SD=21をCut off値としそれ以上を陽性とすると,陽性率(%)はそれぞれ0%,44.4%,29.4%,100%であった.前癌病変と考えられている扁平上皮化生の約35%にテロメラーゼ活性の上昇が認められた.hTERT mRNAの発現はテロメラーゼ活性高値の例に認められている.
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