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2000 Fiscal Year Annual Research Report

IL-2+IL-12遺伝子導入樹状細胞の腫瘍内投与による新しい癌免疫療法

Research Project

Project/Area Number 11671323
Research InstitutionTottori university

Principal Investigator

中村 廣繁  鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (30252852)

Keywords樹状細胞 / 特異的細胞障害性T細胞 / 癌免疫療法
Research Abstract

1.樹状細胞(以下DC)を用いた特異的細胞障害性T細胞(以下CTL)の誘導を試みた。
1)ヒト末梢血由来DCを用いた肺癌細胞株(PC14)に対するCTLの誘導
PC14とHLAのマッチングした健常人を選別して、末梢血単核球を分離した。プラスチック付着細胞を分離後、GM-CSF1000U/ml、IL-4 1000U/mlを添加して5日間培養し、さらにtumor lysateとTNFα1000U/mlを加えて2日間培養して、DCを誘導した。得られたDCとリンパ球を固相化CD3シャーレ、IL-2 50U/ml添加培地で混合培養した。細胞は28日間の培養で約100倍に増量し、CTLが誘導された。
2)PC14に対するCTLの抗腫瘍活性
PC14との混合培養を行い、ELISA測定法を用いてγインターフェロンの放出試験を行った。DCを利用して誘導されたCTLでは培養上清中に高いγインターフェロン濃度が検出され、その活性はHLA抗体でブロックされた。
2.DCはIL-2及びIL-12によって活性化されるため、肺癌患者の腫瘍内リンパ球においてIL-2及びIL-12を分泌するhelper T細胞type1(Th1)の割合を解析した。
1)肺癌患者の腫瘍組織からリンパ球を単離し、フローサイトメトリーによってTh1細胞の割合を解析した。
2)腫瘍内では末梢血と比較してTh1細胞の比率が多く認められた。また、腫瘍径では3cm以下の小型腫瘍で、組織型では扁平上位癌で、Th1の比率が高くDCの活性化に有利であることが示唆された。
3)肺癌再発患者では末梢血のTh1細胞比率が低く、DCの活性化に不利であった。
以上、DCを利用してCTLの誘導が可能であること、肺癌組織内でDCの活性化に有利なTh1細胞が存在することより、DCを用いた癌免疫療法の応用の可能性が示された。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Norimasa Ito: "Lung carcinoma : Analysis of T helper type 1 and 2 cells and T cytotoxic type 1 and 2 cells by intracellular cytokine detection with flow cytometry"Cancer. 85・11. 2359-2367 (1999)

  • [Publications] 目次裕之: "ヒト肺癌細胞tumor lysate負荷樹状細胞による細胞障害性リンパ球誘導の基礎的研究"米子医学雑誌. 51・1. 39-49 (2000)

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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