1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11671326
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
濱野 公一 山口大学, 医学部, 助手 (60263787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶原 浩司 山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (90253161)
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Keywords | 異種移植 / 細胞移植 / 胎児心筋細胞 / 心筋梗塞 / 遺伝子治療 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
1.胎児心筋細胞へのCTLA4-lg遺伝子の導入 ラット胎児心筋細胞を分離し、培養条件の決定を行った。ラット胎児心筋細胞は培養条件下で良好に拍動を維持した。293細胞を用いてAd0,AdRL,AdCTLA4を増殖した後、精製し、感染条件の決定を行った。いずれのアデノウイルス・ベクターとも高い力価のウイルスを得ることができた。ラット胎児心筋細胞に感染させる条件としては、MOI200で48時間培養にてAdCTLA4は最も効率よく感染し、感染していることは、フローサイトメトリーと感染させた胎児心筋細胞の培養上清中に分泌されるIgをELISA法にて測定することにより確認した。 2.拒絶耐性の検討 マウスリンパ球とAdCTLA4を感染させたラット胎児心筋細胞を混合培養したところ、正常のラット胎児心筋細胞に比し、マウスリンパ球の増殖は有意に抑制された。 抗マウスgp39モノクローナル抗体であるMR1を精製し、MR1の免疫抑制効果をラット摘出心をマウスに移植して検討したところ、移植時MR1500μgの静脈内投与によって移植心は全例100日以上生着した。さらに、マウスリンパ球とラット胎児心筋細胞を混合培養にMR1を添加したところ、マウスリンパ球の増殖は有意に抑制された。
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