2000 Fiscal Year Annual Research Report
重症筋無力症をひきおこす抗原は何か:重症筋無力症患者の抗AchR抗体の特異性の研究
Project/Area Number |
11671335
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Research Institution | NAGOYA CITY UNIVERSITY |
Principal Investigator |
山川 洋右 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (40148284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 義敬 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (40156831)
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Keywords | アポトーシス / thymocytes / germinal center B cell / Bcl-2 / Bcl-x / Bax / Bak / Bim |
Research Abstract |
重症筋無力症に対し胸腺摘出術が有効であるが、その理由は明らかでない。重症筋無力症はAchRに対する抗体の産生が原因であることが分かっており、自己免疫疾患である。自己免疫疾患の発症には、autoreactive T cellの存在が関与していると考えられ、本来autoreactive T cellは、T細胞の分化の段階でapoptosisにより除去されるべきである。T細胞のselectionにおいて、Bcl-2 family proteinは重要な働きを有していると考えられ、human thymocyteおよびヒトリンパ球におけるBcl-2 family proteinの発現につきフローサイトメトリーを用いて検討を行った。Bcl-2はCD4^+8^+(DP)thymocyteとCD19^+38^+ tonsillar lymphocyte(GC B cell)でdown-regulateされていた。またDP thymocyteのうちCD69^+ cellは、Bcl-2がup-regulateされていた。Bcl-xの発現は、SP thymocyteよりも、DPthymocyteの方が低く、またCD69^+ DP thymocyteはCD69^- DP thymocyteよりも低かった。Bimの発現はDP thymocyteでは低く、GC B cellでは高かった。BimとBaxはthymocyteにおいて,single positive(SP)thymocyteの方が、DPよりも高かった。末梢血リンパ球で、CD8SPにおけるBcl-xの発現は、CD4SPよりも10倍ほど高かった。Bak,Bimは末梢血リンパ球においては発現が低かった。これらの結果は、Bcl-2だけではなく、他のBcl-2 familyも、胸腺におけるT cell developmentやgerminal centerにおけるB cellのaffinity maturationに関与していることを示唆させる。
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