1999 Fiscal Year Annual Research Report
Glioma特異的遺伝子発現アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療の基礎的研究
Project/Area Number |
11671352
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
栗原 秀行 群馬大学, 医学部, 講師 (30261853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 利行 群馬大学, 医学部, 教授 (00109977)
田村 勝 群馬大学, 医学部, 助教授 (50163697)
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Keywords | glioma / gene therapy / adenovirus vector / nestin |
Research Abstract |
本年度は、遺伝子治療の治療実験に用いるアデノウイルスベクターの作成を行った。ATCCより購入したherpes simplex virus thymidine kinase(HSV-TK),p53遺伝子を"標的アデノウイルスベクター"作成用コスミドのCAG promoter下流、loxPにはさまれたcloning siteに組み込み、目的のコスミドを分離した。これらウイルスコスミドの遺伝子発現ユニットが目的どうりに作用するかを確認する目的で、大部分のウイルスDNAを除去し、遺伝子発現ユニットのみのプラスミドを作製し、U251,U87細胞にlipofection法を用いて遺伝子導入し、遺伝子導入細胞をcloning中である。cloning後、すでに作製したnestinによる"調節アデノウイルスベクター"を感染させ、gancyclovir投与などを行い、発現遺伝子の作用を確認する予定である。一方、このコスミドを末端蛋白を有するadenovirus DNA-terminal protein comprex(TCP)とともに、アデノウイルス増殖に必要で、コスミドから除去されているE1A,E1B遺伝子を発現しているヒト腎癌細胞である293細胞にco-transfectし、1次ウイルス液を分離した。本年度末にはこの"標的アデノウイルスベクター"の作製を終え、in vitroでの遺伝子発現効果を確認するため、すでに作製したnestinによる"調節アデノウイルスベクター"とともにU251,U87細胞等に二重感染させ、MTT assay を行う予定である。を用いて検討した後、来年度予定のmouseを用いたin vivo実験に移行する予定である。
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