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1999 Fiscal Year Annual Research Report

骨シアロプロテインの機能についての研究

Research Project

Project/Area Number 11671413
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

村井 肇  秋田大学, 医学部, 助手 (20174261)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 光三  秋田大学, 医学部, 教授 (50004875)
Keywords骨シアロプロテイン / I型コラーゲン / 生体物質間相互作用
Research Abstract

骨において骨芽細胞から分泌されたI型コラーゲン分子は骨シアロプロテイン(BSP)などのコラーゲン分子と親和性を有する種々の骨非コラーゲン蛋白の存在下で重合し不溶性の線維を形成し、それらの骨非コラーゲン蛋白の作用により石灰化していくと考えられている。我々はBSPの機能の研究としてI型コラーゲン分子の重合過程へのBSP分子の影響を解析することとした。In vitroで酸性のI型コラーゲン溶液の水素イオン濃度を中性に再調整し、37℃に保持するとコラーゲン分子が重合して溶液が濁ってくる。この現象にBSPがどのような影響を及ぼすかを、分光光度計を用いて経時的に濁度の変化をモニターして解析した。その結果ウシBSPはpH7.3あるいはpH7.7の燐酸緩衝液内でのウシI型コラーゲンの重合に影響を及ぼさなかったが、pH6.5程度の弱酸性条件では10nM以下の低激度でもI型コラーゲンの重合を有意に速め、しかもI型コラーゲンが完全に重合し終わった時点での濁度を上昇させた。対照のウシ血清アルブミンはいかなる水素イオン濃度でもI型コラーゲンの重合に影響を与えなかった。またコラーゲンに結合能を有するプロテオグリカンであるデコリンはpH7.3、pH7.7ではコラーゲンの重合に影響を与えなかったが、pH6.5では4nMの濃度でコラーゲンの重合を遅らせたが最終的な濁度は変化させなかった。吸光度走査、超遠心等による検索でBSPはpH6.5という弱酸性条件で可溶性であり、上記の結果はBSP分子とコラーゲン分子の相互作用によるものと考えられた。今後、表面プラズモン共鳴を利用した解析装置によるBSPとI型コラーゲンの相互作用の解析、重合の結果生成したI型コラーゲン線維の電子顕微鏡による評価などを計画している。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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