2000 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子銃によるサイトカイン遺伝子の培養軟骨細胞への導入と軟骨細胞移植における発現
Project/Area Number |
11671438
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
梅原 隆司 徳島大学, 医学部, 助手 (20263816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 俊次 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (60294683)
姫野 國祐 徳島大学, 医学部, 教授 (50112339)
武田 芳嗣 徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (20243694)
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Keywords | 遺伝子 / 軟骨 / 遺伝子銃 |
Research Abstract |
本年度は、遺伝子銃を用いて軟骨内にマーカー遺伝子を導入するのに際し、導入圧および導入後の時間と導入効率の関係を検討した。 まず人工膝関節置換術および人工股関節置換術の際に、関節軟骨を採取し、10x10mm大の軟骨片にした。あらかじめgaractosidase reporter geneを金粒子に固着し、これをHelios Gene Gunに装填し、100psi,200psi,300psi,400psiの4種類の圧で、1スライスに場所を変えて2カ所に打ち込んだ。打ち込み部を中心に活性測定用に軟骨片を1-2mm大にメスで細かくし、培養液3mlを入れた3.5mlシャーレに入れ、24〜48時間培養した。 β-galactosidase活性は分光光度計を用いて計測した。その結果、射入後24時間のものよりは48時間の方が、やや活性が高い傾向にあったが(24時間後で0.32mU/mg Protein,48時間後で0.25mU/mg Protein)、有意差はなかった。圧の違いとの関係では100psiで0.3mU/mg Protein,200psiで0.33mU/mg Protein,300psiで0.21mU/mg Protein,400psiで0.24mU/mg Proteinと200psiで射入した場合のβ-galactosidase活性が最も高かったが、有意差は無かった。 今回の検討では200psiの圧で、導入後24時間で測定するのが最もマーカー遺伝子の活性が高かったが、いずれも有意差を認めず、コントロールと比べても有意差は無く遺伝子銃を用いて軟骨内への有効な遺伝子導入は困難であると思われた。
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