2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11671462
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
阿部 宗昭 大阪医科大学, 医学部, 教授 (70084994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大槻 勝紀 大阪医科大学, 医学部, 教授 (50140166)
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Keywords | 骨格筋 / アポトーシス / マクロファージ / ラット / 実験的研究 |
Research Abstract |
6周齢雄wistar ratの長趾伸筋に塩酸ブピバカイン(マーカイン:藤沢薬品工業(株))を対照として、生理食塩水(生食)を直接筋肉内に注射した。投与後、12時間、1,2,3,4,5,10,14日で試料を採取した。凍結切片でH.E.染色、マクロファージ特異的抗RM-4抗体(熊本大学第2病理 竹屋元裕先生供与)、TUNEL染色(Apop Tag;Intergen)による免疫染色を行った。超薄切片に酢酸ウラニールと鉛による二重染色と免疫金法を応用したTUNEL法を行い、電子顕微鏡で観察した。筋組織より総RNAを抽出し、逆転写酵素によりcDNAを作製しmonocyte chemoattractant protein-1の発現レベルをRT-PCRにて検討した。マクロファージは注射後2日目以降に急激に増加し4日目以降に漸減した。アポトーシスに陥った細胞は2日目から4日目にかけて増加し、その後は減少した。連続切片を用いた免疫染色では抗RM-4抗体陽性細胞の一部はTUNEL染色陽性であった。電子顕微鏡においてもアポトーシスに陥ったマクロファージが確認された。MCP-1 mRNAの発現はマクロファージの出現と消失の時期によく一致していた。生食のみを投与した群では筋線維の破壊やマクロファージの著しい増加は観察されなかった。このことから、マクロファージの消失するメカニズムには遊走因子の減少とともにアポトーシスが関与していることが示された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 堀口泰輔: "マクロファージのアポトーシス骨格筋への局所麻酔剤(マーカイン【○!R】)投与モデルを用いて"第24回日本リンパ学会総会 プログラム・抄録. 51 (2000)
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[Publications] 堀口泰輔: "マクロファージ動態のメカニズム ラット骨格筋に局所麻酔剤を直接投与したモデルを用いて"日本臨床電子顕微鏡学会誌. 33 Supple. S158 (2000)