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2000 Fiscal Year Annual Research Report

肺血管におけるムスカリンレセプタサブタイプの同定

Research Project

Project/Area Number 11671481
Research InstitutionTokyo University

Principal Investigator

折井 亮  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30272579)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 博俊  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30292931)
山田 芳嗣  東京大学, 医学部・附属病院分院, 助教授 (30166748)
Keywordsアセチルコリン / ムスカリンレセプター / 肺血管
Research Abstract

兎肺灌流実験モデルを用いてアセチルコリンの肺血管拡張作用をつかさどるムスカリンレセプタのサブタイプを3種類の選択的拮抗薬を使用して薬理学的に同定をした。選択的M1及びM2拮抗薬に比較して選択的M3拮抗薬の4-DAMPが低濃度でアセチルコリンの肺血管拡張作用を拮抗したことから、この反応はムスカリンレセプタサブタイプ3(M3)を介していると考えられる。同時に肺毛細血管圧の測定により肺動静脈の各セグメントで肺血管抵抗を評価した結果、アセチルコリンによる肺血管拡張作用は肺動脈側のみに生じ、さらにこの肺動脈拡張反応は4-DAMP投与により拮抗されることが判明した。従って、アセチルコリンによる肺血管拡張作用に関与するM3レセプタは肺動脈を中心に分布していると考えられる。
従来NOの作用によると考えられているアセチルコリンの肺血管拡張作用について灌流液中のNO代謝産物をグリース法にて直接定量化し検討した。この結果、アセチルコリンによる肺血管拡張作用に伴いNO代謝産物の灌流液中濃度は有意に増加していることが判明した。4-DAMPを使用して前処置した場合には肺血管拡張作用は認められず、同時にNO代謝産物の灌流液中濃度も変化を認めなかった。アセチルコリンによる肺血管拡張作用は肺動脈を中心に分布するM3レセプタを介して産生された一酸化窒素(NO)により生じていると考えられる。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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