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1999 Fiscal Year Annual Research Report

精子酸化DNA損傷の胚発生への影響

Research Project

Project/Area Number 11671592
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

兒玉 英也  秋田大学, 医療技術短期大学部, 教授 (30195747)

Keywords精子 / 精巣 / アポトーシス / p53 / 抗酸化剤 / 停留精巣 / DNA
Research Abstract

本年度は,受精後の胚発生に影響を与えると考えられる精子のDNAの酸化的損傷の発生のメカニズムについて,、ラットの停留精巣モデルを用いて特にp53の意義について検討を行い,以下の事項を明らかにした。(1)停留精巣モデルでは,精巣における精細胞が熱ストレスによってアポトーシスを起こして消滅するが,この時精細胞の温度上昇に伴ってp53が核移行することが観察されることが酵素抗体法により示され,p53は精細胞の熱ストレス誘発アポトーシスにおいて重要な役割を担っていると考えられる。(2)精巣には,精巣に特異的なp53結合蛋白,heat shock protein 105(HSP105)が存在しており,p53とHSP105は熱依存性(32.5度で結合し37度で離解)であることからHSP105はp53の核移行の制御因子として働いていると考えられる。(3)ラット停留精巣モデルにallopurinolを腹腔内投与すると精細胞のアポトーシスが抑制され,in vitroでもその抑制作用は確認されることから,熱ストレス下の精巣内における活性酸素の産生機構にはxanthin-xanthine oxidase系が重要な役割を担っていると考えられる。(4)各種の抗酸化剤の仲で,allopurinolは特に強いアポトーシスの抑制効果が認められた。今後,精子核DNAの酸化的損傷のメカニズムの解明とともに,酸化的傷害を与えた精子による受精実験で,精子のNAの酸化的損傷が受精後の胚発生に与える影響を具体的に明らかにしたい。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Ikeda M, Kodama H, Fukuda J,et al.: "Role of radical oxygen species in rat testicular germ cell apoptosis induced by stress"Biology of reproduction. 61. 393-399 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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