1999 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変マウスを用いた卵管特異糖蛋白質の生殖生物学的生理活性の解明
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11671593
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
真貝 洋一 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (20211972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 裕司 山形大学, 医学部, 助手 (90302299)
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Keywords | 生殖生物学 / OGP / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス / 受精 / 哺乳類 |
Research Abstract |
受精の分子機構の解明は、種の存続という生物学上での大きな問題に直接関与する。近年、ヒトを含めた種々の哺乳動物で卵管に特異的に発現し、配偶子を修飾する活性を持つ糖蛋白質(oviduct-specific glycoprotein;OGP)の存在が報告されているが、通常の生物化学的手法のみでは取り扱いが極めて難しく、その生殖生理学的な真の活性は、間接的に種々の可能性が提唱されているものの、未だ多くの点が不明である。 本研究ではOGP遺伝子改変マウスを用いることにより、従来困難であったOGPの生殖生理学的活性の解明を目指しているが、これまでまずOGP欠損マウスの作成に成功した。現在このマウスの雌性配偶子を用いた一連のin vivo及びin vitroにおける一連の妊孕性の検討を行っている。このマウスは現在までの解析によれば、予想に反しin vivoでは正常と思われる妊孕性を示すことが明らかになった。しかし、加齢による影響、これまで精子・卵相互作用でその重要性が提唱されてきた複合糖質の影響などを考慮する必要性があり、現在多角的に体外受精なども用いて解析中である。 これらの実験と相補的な生殖生理学的実験を遂行するために、マウスOGP cDNAと組織特異的発現性の低いプロモーターを利用したOGP過剰発現トランスジェニックマウス及びOGPのミュータント分子を発現するマウスの作製も現在同時進行中である。それらのマウスの生殖過程を詳細に分析・比較検討し、研究費助成期間内に同分子の哺乳動物における生殖生理学的活性をより明確にする事を目指している。
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