1999 Fiscal Year Annual Research Report
卵細胞質分裂における低分子量GタンパクRhoの発現制御とその役割
Project/Area Number |
11671618
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
坂田 正博 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10260639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西尾 幸浩 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30303952)
森重 健一郎 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90283788)
倉智 博久 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40153366)
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Keywords | 低分子量Gタンパク / Rho / RhoGDI / C3トキシン / 受精 |
Research Abstract |
低分子量Gタンパクは多くの種類の細胞内で多様な機能を持っていることが知られており、受精直後からおこる卵細胞内のダイナミックな変化にもこの低分子量Gタンパク群が関与する可能性が考えられる。低分子量Gタンパクの中でRhoもまた細胞内の多くの機能を担っていると考えられている(Nature 1996,383,177-179,Nature 1996,384,427-432)。今回我々はRhoとRhoを制御するタンパクRhoGDIの卵発生初期における役割について検討した。 そこで、マウス卵と精子を使った体外受精の系でRhoが細胞質分裂に特異的に働いていることを検討する目的で、分裂前後の卵にRhoのmRNAとタンパクが存在するかどうかをRT-PCR法およびウエスタンブロット法で確認したところ、検出は可能であったが、Rhoの卵細胞質内分布が分裂前後での変化するか一定の成績に至っていない。 次にRhoの機能を阻害するC3トキシン酵素を受精前、受精直後、前核形成前、前核形成後のそれぞれの卵に微量注入し、前核形成、細胞質分裂、核分裂への影響をみたところ、その酵素の効果の一定の成績を得るに至っていない。
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