• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1999 Fiscal Year Annual Research Report

卵巣性ステロイドの作用機序からみた血管機能制御の経時的変化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11671627
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

江上 りか (緒方 りか)  九州大学, 医学部, 助手 (30243926)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野崎 雅裕  九州大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60228319)
Keywords性ステロイド / 血管機能 / 血管構造 / ウサギ胸大動脈 / ウサギ脳底動脈
Research Abstract

[目的]性ステロイドことにエストロゲン(E)は、動脈硬化を抑制する物質として知られ、その作用機序には、脂質代謝に対する影響及び血管機能に対する作用が知られている。我々は、Eに加えてプロゲスチン(P)も含めて、どの様な変化をもたらすかを検討した。[方法]生後約6ヶ月の日本白兔をシャム手術を行ったコントロール(C)群、卵巣摘除術(OVX)群、卵巣摘除+E投与を行ったOVX+E(吉草酸エストラジオール5mg/body/2weeks)群、卵巣摘除+E+P投与を行ったOVX+E+1.0P(カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン125mg/body/2weeks)群、OVX+E+0.3P群及びOVX+E+0.1P群とに分けて、それぞれ2週間毎の性ステロイド投与を行いながら、0.5%コレステロール食で飼育した。6ヶ月後に安楽死させ鏡検用血管標本(H.E.染色他)の作製及び収縮実験を行った。血管標本は、長軸方向に垂直にスライスし放射状に設定した8方向の内中膜の厚さを測定し平均を求めた。収縮実験は脳底動脈及び胸部大動脈でリング標本を作製し、等尺性収縮記録法を用いた。[成績]胸部大動脈の中膜の厚さはOVX群では非コレステロール食の約2.5倍の844±78μmに達し、OVX群>OVX+E+1.0P群>OVX+E+0.3P群>OVX+E+0.1P群>OVX+E群>C群の順であった。脳底動脈では、明らかな内中膜の肥厚は見られず、有意差は認めなかった。等尺性収縮記録法では、胸部大動脈では内皮依存性の弛緩反応の見られた標本数は、上記の順に少なかった。脳底動脈では内皮依存性の弛緩反応は全ての標本で認めたが、OVX群でおよびC群あるいはOVX+E群より有意に減弱した。[結論]Eは、動脈硬化のある血管の弛緩反応をも増強する。PはEの内中膜の肥厚抑制を減弱する。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 緒方 りか: "日本人女性の血管機能と HRT"日本更年期医学会雑誌. 7・1. 66-70 (1999)

  • [Publications] 緒方 りか: "日本人女性の血管機能とホルモン補充療法"JIM. 9・8. 712-715 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi