2000 Fiscal Year Annual Research Report
マクロファージ系ケモカイン(MRP)の個体発生と腫瘍組織の遺伝子発現
Project/Area Number |
11671644
|
Research Institution | Tokiwa University |
Principal Investigator |
上見 幸司 常磐大学, 人間科学部, 教授 (90051903)
|
Keywords | 28kDaタンパク / MRP8 / MRP14 / カルシウム結合タンパク / 妊娠関連タンパク / in situハイブリダイゼーション / 胎盤 / 腫瘍 |
Research Abstract |
先行研究において解明されたとうり、28kDaタンパク(28kDa-ODP)のアミノ酸配列に従って、DNA配列を推定した。同タンパクはcalcium-binding protein MRP8と構造上同一である。MRP8のDNAプローブはすでに合成し、in situ hybridization法によって遺伝子発現部位は検索した。今年度はMRP14のDNAを構造推定し、ビオチン化オリゴヌクレオチドDNAを合成した。次に、目的とするDNA/RNAの量と質に関する基本的な情報を得るために、in vitroのフィルター・ハイブリダイゼーションを、Southern(1975)によって開発された方法に従って実施した。妊娠各期の胎盤組織/各種培養がん細胞/実験動物胚組織を出発材料として、DNAを調整している。これらの内、ヒトの組織/細胞は、石渡勇博士(石渡産婦人科病院院長・慶応大学客員講師)から供与された。DNAをアガロースゲル電気泳動し、これをサザン・ブロティングしてハイブリダイゼーションさせた。一方、同様にRNAを調整し、ノザン・ハイブリダイゼーションによって、RNAを検出、これもアガロースゲル電気泳動の後、ノザン・ブロティングしてハイブリダイゼーションを実施している。いずれも非放射性プローブによるフィルター・ハイブリダイゼーション法を使用する。現在、目的とする組織/細胞における28kDa-ODPとMRP8およびMRP14のin situ localizationの情報を得つつある。
|